ユーザーマニュアル
Openloop Pay ミニウォレット

Openloop Pay

株式会社ハウディ・クリプト
Haudi Crypto, Inc.

Version 0.6.0
2026-08-02

目次

  1. はじめに
  2. 対応環境
  3. ウォレットの接続
  4. 残高の確認
  5. トークン・ネットワーク管理
  6. 送金する
  7. QRコードで送金内容を読み込む
  8. アカウントの切り替え
  9. 履歴とCSVの書き出し
  10. dApp との連携(拡張機能のみ)
  11. セキュリティ
  12. トラブルシューティング
  13. 仕様
  14. お問い合わせ

1. はじめに

Openloop Pay は、ステーブルコインが使いやすいミニウォレットです。暗号資産の残高確認送金を行うことができ、デスクトップのブラウザ拡張機能、およびスマートフォンのウェブアプリとして動作します。

対応するトークン・ネットワークは EVM 系(Ethereum とその互換チェーン)に限られます。組込済のステーブルコイン(JPYC / USDC / USDT)に加え、他の EVM トークンを追加して使えます。詳しくは §13「仕様」をご覧ください。

秘密鍵はハードウェアウォレット Openloop(またはお使いのウォレット)の中に留まり、Openloop Pay が秘密鍵を保存・取得することはありません(非カストディ)。

Openloop Pay は、それ自身が秘密鍵を持たないコンパニオンウォレットです。ウォレットの本体(鍵)は Openloop デバイスや WalletConnect で接続したウォレットの側にあり、Openloop Pay は残高の表示と、署名のための橋渡しを行うだけです。そのため、ブラウザに鍵を保存する一般的なウォレットと異なり、たとえ Web アプリや拡張機能が攻撃されても、そこに盗まれる秘密は存在しません。

1.1 主な機能

機能 説明
ウォレット接続 Openloop を USB / Bluetooth で接続、または WalletConnect で対応ウォレットを接続
残高確認 保有トークンの残高と、ガス(手数料)用資産の残高を表示
トークン・ネットワーク管理 表示・送金するトークン×ネットワークを選び、追加・削除する
送金 送金先・金額を入力し、接続したウォレットで承認して送金
QR 読み取り 支払いリクエストの QR コードを読み取り、送金内容を自動入力
履歴 送金履歴の確認と CSV 書き出し
dApp 接続(拡張機能のみ) ブラウザ上の dApp と接続し、要求された署名を Openloop デバイスで承認

1.2 接続できるもの


2. 対応環境

Openloop Pay は ブラウザ拡張機能版(Chrome/Edge のみ)ウェブアプリ版https://www.crypto.haudi.jp/openloop/pay/app/)の 2 形態で提供されます。ウェブアプリ版はブラウザによって使える接続方法(デバイスへの経路)が変わります。

2.1 ブラウザ別対応表(ウェブアプリ版)

環境 USB (WebHID) Bluetooth (BLE) Safari 拡張ブリッジ WalletConnect
デスクトップ Chrome / Edge
デスクトップ Firefox
デスクトップ Safari(macOS)
Android Chrome / Samsung Internet
Android Firefox
iPhone / iPad Safari ○(要 iOS 版 Openloop Connect)
iPhone / iPad Chrome / Firefox / Edge

2.2 拡張機能版

2.3 iPhone / iPad Safari で使うには

Safari には USB (WebHID) も Bluetooth (WebBluetooth) の API も無いため、そのままでは Openloop デバイスに直接接続できません。iOS 版 Openloop Connect アプリをインストールし、それに同梱されている Safari 拡張機能を有効化することで、iPhone / iPad Safari から Openloop デバイスへ接続できるようになります。

設定手順

  1. App Store から「Openloop Connect」をインストールします(iPhone / iPad 用)。
  2. iOS の「設定」→「Safari」→「機能拡張」を開きます。
  3. Openloop Connect」をタップし、スイッチを オンにします。
  4. Web サイトの許可」→「すべての Web サイト」を「許可」にする(推奨)。あるいは Openloop Pay を開いた時に Safari アドレスバー横の「A」ボタン →「Web サイトの設定」から crypto.haudi.jp のみ許可することもできます。
  5. Openloop Pay を開き直すと接続画面に Bluetooth 経由の Openloop デバイスが表示されます。

macOS Safari 用の Openloop Connect 拡張は現状提供していません。 macOS で Openloop Pay を Bluetooth 経由で使いたい場合は、代わりに WalletConnect(QR コード)経由で Openloop Connect デスクトップアプリまたはスマートフォンの Openloop Connect と接続してください(§3.3)。

iOS 版 Openloop Connect アプリは、Safari 拡張機能とは別に WalletConnect 対応のウォレットとしても動作します(§3.3)。Safari 拡張が有効になっていなくても、WalletConnect 経由の接続はいつでも利用できます。

2.4 QR コード読み取り


3. ウォレットの接続

アプリを開くと「ウォレットを接続」画面が表示されます。接続方法を選びます。

3.1 USB で接続する(デスクトップ)

  1. Openloop をデスクトップに USB で接続します。
  2. Openloop(USB)」を選びます。
  3. ブラウザのデバイス選択画面で、お使いの Openloop を選びます(初回のみ)。
  4. 接続後、そのアカウントの残高が表示されます。

拡張機能のサイドパネルでは USB のデバイス選択画面が開けないことがあります。その場合はフルタブ(別タブ)で接続してください。一度接続を許可すれば、次回以降は選択画面なしで再接続されます。

3.2 Bluetooth で接続する(スマートフォン)

  1. Openloop の電源を入れ、Bluetooth を有効にします。
  2. アプリで接続を開始し、表示された一覧からお使いの Openloop を選びます。
  3. ペアリング後、そのアカウントの残高が表示されます。

3.3 WalletConnect で接続する

  1. WalletConnect」を選びます。
  2. 表示された一覧から接続したいウォレット(例:Openloop Connect)を選ぶか、QR コードを読み取って接続します。
  3. 接続したウォレット側で接続を承認します。

接続直後は、選んだウォレットが前回まで使っていたネットワークのままになっていることがあります。送金時にネットワークが自動で切り替わらない場合は、ウォレット側でネットワークを合わせてください。


4. 残高の確認

接続すると、メイン画面に以下が表示されます。

どのトークン・ネットワークを「資産」に表示するかは、次章「トークン・ネットワーク管理」で選びます。ガス用のネイティブトークンは、資産に選んだネットワークに応じて自動で表示されるため、通常は個別に選ぶ必要はありません。

4.1 テストネットの表示

テストネットを表示」をオンにすると、テストネットのトークン・ネットワークが一覧に加わります(ガス用のテストネット通貨も表示されます)。動作確認や検証に使えます。オフのときは、テストネットは残高にも一覧にも表示されません。通常のご利用ではオフのままにしてください。


5. トークン・ネットワーク管理

表示・送金するトークンと、その対応ネットワークを選ぶ画面です。接続画面の「トークン・ネットワーク管理」リンク、または残高画面の管理ボタン(コインのアイコン)から開きます。

画面はセクションに分かれています。基本ルールは 「組込(最初から入っているもの)は削除できず、追加(自分で足したもの)は削除できる」 です。セクションは背景色を一つおきに変えて区切っています。

各画面の上部にはパンくずナビ(例:ホーム › トークン・ネットワーク管理 › トークンを追加)が表示され、今どの階層にいるかが分かります。各項目をタップすると、その画面へ直接戻れます。「戻る」ボタンは 1 つ上の階層に戻ります。

5.1 トークンを追加する

  1. トークンを追加」を押します。
  2. シンボルまたは名前で検索します。
  3. 候補を選ぶと、そのトークンが対応するネットワークの一覧が表示されます。
  4. 追加したいネットワークにチェックを入れます(複数可)。チェックした時点で追加され、残高の取得対象になります。

このアプリに接続先(RPC)が用意されていないネットワークは、残高の取得・送金ができないため、一覧に表示されません。 検索で見つからないトークンや、一覧に無いネットワークは、「見つからない場合(手動で追加)」から、コントラクトアドレスや RPC を入力して手動で追加できます(自己責任・「未確認」表示になります)。

5.2 削除するときの確認

トークンやネットワークを削除するときは、確認画面が表示されます。ネットワークを削除する場合は、そのネットワーク上のトークンも一緒に削除されることが示されます。

5.3 設定の書き出し・読み込み

画面下部のボタンから、選んだトークン・ネットワークの設定を 書き出し/読み込み(JSON ファイル)できます。別の端末へ設定を移すときに使えます。読み込み時は、現在の設定を上書きする旨の確認と、整合性のチェック結果が表示されます。


6. 送金する

6.1 送金の手順

  1. 送金パネルで、送りたいトークン(通貨×ネットワーク)を選びます。
  2. 送金先を入力します(アドレスを直接入力するか、アドレス帳から選択)。
  3. 金額を入力します。
  4. 送金」を押します。
  5. 確認画面が表示されるので、送金先(全桁)・金額・ネットワークを確認します。
  6. 承認」を押し、接続したウォレット(Openloop 本体など)で署名します。
  7. 送金が完了すると、トランザクション ID とエクスプローラーへのリンクが表示されます。

6.2 確認画面について

6.3 アドレス帳

送金先には任意のラベルを付けて保存できます。次回以降、アドレス帳から選ぶだけで送金先を入力できます。


7. QRコードで送金内容を読み込む

支払いリクエストの QR コードを読み取ると、送金パネルの各欄(通貨・送金先・金額)が自動で入力されます。読み取り方法は 2 通りあります。

7.1 アプリ内スキャナで読み取る

  1. 送金パネルの右上にある QR ボタンを押します。
  2. カメラが起動するので、QR コードにかざします(自動で読み取ります)。
  3. カメラが使えない場合は、コードを貼り付けて読み込むこともできます。

7.2 標準カメラで読み取る(印刷された QR)

お店などが印刷して掲示した支払い用リンクの QR コードは、スマートフォンの標準カメラで読み取れます。読み取るとリンクが表示され、タップすると Openloop Pay が開いて送金内容が自動入力されます。

7.3 読み取り後の動作

印刷された紙の QR でも使えるよう、標準的な形式(EIP-681)を採用しています。BBQr のような分割 QR は使いません。


8. アカウントの切り替え

1 台の Openloop には複数のアカウントがあります。ウォレットカードの「アカウント切り替え」から、表示・送金に使うアカウントを切り替えられます。


9. 履歴とCSVの書き出し

送金の記録は、メイン画面の履歴に表示されます。

履歴はお使いの端末(ブラウザ)内にのみ保存されます。外部サーバーには送信されません。


10. dApp との連携(拡張機能のみ)

デスクトップのブラウザ拡張機能版の Openloop Pay は、ウェブサイト上の dApp(分散型アプリ)と直接連携できます。dApp が要求した接続や署名を、Openloop Pay 経由で Openloop デバイスに橋渡しし、必ず本体画面で最終確認してから承認します。

ウェブアプリ版・スマートフォン版には dApp との連携機能はありません。dApp と接続したいときは、デスクトップのブラウザに Openloop Pay 拡張機能をインストールしてください。

10.1 dApp との接続の仕組み

10.2 接続中のサイトを見る

現在どのサイトに接続を許可しているかは、いつでも確認できます。

  1. ⓘ ボタンを押して情報画面を開きます。
  2. 設定 › を選びます。
  3. dApp 接続管理 › を選びます。
  4. 接続中のサイトの一覧が表示されます。各行には、接続したタブ番号と接続日時、そのサイトのホスト名が表示されます。

接続はブラウザのタブ単位です。 同じサイトを複数のタブで開いて接続すると、それぞれが別の接続として別の行に表示されます(上の例では app.uniswap.org が「タブ 1」と「タブ 3」の 2 行に出ています)。タブを閉じると、そのタブの接続は自動的に解除されます。切断もタブ単位で行われます。

10.3 タブごとに切断する/すべて切断する

10.4 サイドパネルが閉じているときの案内

Openloop Pay のサイドパネルを閉じた状態で、dApp から署名やアカウント切り替えなどの操作を行うと、小さな案内ポップアップが表示されます。「開く」ボタンを押すとサイドパネルが開くので、dApp の操作をやり直してください。


11. セキュリティ

Openloop Pay は、安全に送金するための仕組みを備えています。

11.1 ご利用にあたっての注意


12. トラブルシューティング

カメラが使えない/許可されない
ブラウザの設定でカメラの使用を許可してください。アドレスバーのカメラアイコンから許可できる場合があります。一部のブラウザ(拡張機能のサイドパネルなど)ではカメラを利用できないことがあります。その場合はコードの貼り付けをご利用ください。
USB の Openloop が選択画面に出てこない(拡張機能)
拡張機能のサイドパネルでは USB の選択画面が開けないことがあります。フルタブ(別タブ)で接続をお試しください。また、Openloop Connect などが同じ端末を使用していると、USB が占有されて選べないことがあります。
追加したいネットワークが一覧に出てこない
このアプリに接続先(RPC)が用意されていないネットワークは、残高の取得・送金ができないため一覧に表示されません。RPC が分かる場合は「見つからない場合(手動で追加)」から手動で追加できます。
WalletConnect で「接続できません」と表示される
通信の確立に時間がかかっている場合があります。少し待ってから、もう一度お試しください。
送金確認画面が閉じない/応答がない
接続したウォレットからの応答を待っています。「キャンセル」で確認画面を閉じ、もう一度お試しください。
ネットワークが合っていない
WalletConnect のウォレットが、送りたいネットワークと違うネットワークになっていることがあります。ウォレット側でネットワークを合わせてください。

13. 仕様

13.1 対応トークン(組込)

Openloop Pay は EVM 系(Ethereum とその互換チェーン)のトークンにのみ対応します。以下 3 種類のステーブルコインが組込済で、追加操作なしに送受金・残高表示できます。

トークン 対応メインネット
JPYC Ethereum / Polygon / Avalanche C-Chain / Kaia(4 チェーン)
USDC Ethereum / Polygon / Avalanche C-Chain / Base / Arbitrum One / OP Mainnet(6 チェーン。Circle 発行のネイティブ USDC)
USDT Ethereum / Polygon(2 チェーン)

テストネット用の JPYC は Sepolia / Polygon Amoy / Avalanche Fuji / Kaia Kairos の 4 チェーンで提供します(「テストネットを表示」で表示・§4.1)。

13.2 対応ネットワーク(組込)

種別 ネットワーク
メインネット(7) Ethereum / Polygon / Avalanche C-Chain / Base / Arbitrum One / OP Mainnet / Kaia
テストネット(3) Sepolia / Polygon Amoy / Base Sepolia

各ネットワークには公開 RPC(publicnode 系)とブロックチェーンエクスプローラーの URL が同梱されます。

13.3 追加トークン・追加ネットワーク

13.4 dApp 対応(拡張機能のみ)

ブラウザ拡張機能版は、以下の標準で dApp と接続します。

項目 対応内容
プロバイダ API EIP-1193window.ethereum インターフェース)
プロバイダ発見 EIP-6963(Multi Injected Provider Discovery。他ウォレットと並存)
チェーン識別 EIP-155 / CAIP-2
対応 RPC メソッド eth_requestAccountseth_accountseth_chainIdeth_sendTransactionEIP-1559 type-2 tx)/ personal_signeth_signTypedData_v3eth_signTypedData_v4EIP-712)/ wallet_switchEthereumChainEIP-3326)/ wallet_addEthereumChainEIP-3085
非対応 eth_signTypedData_v1(レガシー・型情報不足のため意図的に非対応)/ eth_sign(生ハッシュのブラインド署名。要求時は強い警告表示)
許可単位 タブごと(dApp を開いたタブ単位)に独立に許可・切断(§10)

13.5 WalletConnect 対応

13.6 支払いリクエスト QR

13.7 ウェブアプリ版と拡張機能版の比較

項目 ウェブアプリ ブラウザ拡張機能(Chrome / Edge)
実行環境 デスクトップ / スマートフォン デスクトップのみ
Openloop(USB) ○(WebHID 対応ブラウザ) ○(フルタブでの許可が必要な場合あり)
Openloop(Bluetooth) ○(対応スマートフォン) ×(拡張ではブラウザ側の権限で制限)
WalletConnect
dApp 連携(EIP-6963 / EIP-1193) ×
QR コード(カメラ読み取り) △(サイドパネルでは不可の場合あり)
支払いリンクからの起動
履歴・アドレス帳の保存先 ブラウザ内 拡張のストレージ内

14. お問い合わせ

ご不明な点やお困りのことがありましたら、以下までご連絡ください。

株式会社ハウディ・クリプト / Haudi Crypto, Inc. メール: support@crypto.haudi.jp

アプリ内の ⓘ(情報)ボタンからも、バージョンや各ドキュメントへのリンク、設定画面(決済サウンド、dApp 接続管理)へ移動できます。

関連ドキュメント: 利用規約プライバシーポリシーライセンス